すぐに結果がでることによって、患者さんの期待感を高めることができますし、また効きやすい歯かどうかを、ある程度判断することもできます。
この方法を、ホームホワイトニングを始める前の動機づけとして行っているクリニック
もあります。
患者さんがホームホワイトニングを行う前段階として、クリニックで実際に体験してみるのもよいかもしれません。
失活歯について説明します。
失活歯とは、虫歯や歯をぶつけたりして歯髄(歯の神経)が死んでしまったり、治療で歯髄をとってしまった歯です。
失活歯になってしばらくすると、歯の色がだんだん暗褐色になってきます。
これは歯髄のなかにあったヘモグロビンから鉄イオンが遊離するからだと言われています。
失活歯に行うホワイトニングの一種に、40年ほど前から行われていた「ウォーキングブリーチ法」があります。
ウォーキングブリーチ法とは、30%過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを混ぜ、そのペーストを神経のあった部分に入れて、セメントで蓋をする方法です。
1日くらい経ったあとに来院してもらい、歯の色を評価し、必要があれば再度薬剤を入れます。
通常は、2〜3回行えば、正常な色になります。
この方法で問題になるのは、ひとつには歯に内部から大きな圧力がかかることです。
過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを混ぜると、酸素が発泡してきます。
せまい神経のあった部分で発泡が起きると、かなりの圧力がかかるのは当然で、その圧力でヒビが入ってしまうことや、割れてしまうことがあるのです。
したがって、はじめからヒビの入っている歯や薄い歯などは要注意です。
また、薬剤を根の奥深く入れすぎると、歯の根が溶けてしまうことがありますので、注意が必要です。
失活歯のホワイトニングには、ウォーキングブリーチ法以外にも、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングでも行うことができます。
失活歯をふくめて歯全体を白くしたい場合には、ホームホワイトニングをおすすめします。
この場合も、やはりトレーを作成し、自宅で眠っている間に、ホワイトニングを行います。
失活歯のところは、裏側(前歯の場合)は、穴があいたままにしておき、その穴のなかに、ホワイトニングシェルを自分で入れて白くします。
穴があいたまま行うために、歯の内部に圧力がかからず安全です。
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